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はじめまして。 こちらは県妙子(あがたたえこ)が運営する「ふたりはプリキュア」をメインとする、白泉社系やアニメなどの男女カップリング甘々系二次創作よろずサイトです。 個人のファンサイトですので、各版権元とは一切関係ございません。 二次作品に興味のない方はブラウザバックでお戻りください。
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朝時々出会う藤P先輩は、最近色々と話しかけてくれる。
きっといい女友達のように思われているのだろう。
屈託なく笑い、話を聞かせてくれるのはとても嬉しいのだけど、複雑な気持ちもある。


「手相?」
あたしは思わず聞き返した。
藤P先輩と手相という言葉が結び付かない。
「そう、昨日テレビでやっててついつい夢中で見てたんだけど、面白いよね。」
そう言いながら自身の左手を出して解説してくれる。
「ここが、生命線。長ければ長生きするって言うけど、これだけで判断はできなくて、知能線が深かったら長生きする可能性があるらしいよ。他にも運命線とか、結婚線とか定番のもあるけど、ユーモア線とか希望線とか聞いたことないのが一杯出てきて面白かったよ。」
「へー。けどユーモア線ってあったら芸人になれそうって感じですよね。」
「うん、実際コメディアンを目指したらいいかもって手相鑑定士が言ってたよ。」
そうなんだー。藤P先輩が言うだけで同意できちゃうから不思議だ。
「美墨さんの手相って良さそうだよね。」
「えー?生命線は長いですけど…。あ、ユーモア線ってあるかも!」
藤P先輩が示す箇所を確認するため掌を広げ、じっと見つめる。しかし、複雑に入り混じった手相はなかなか判別できない。
「う゛ー、どこー?」
掌を呻きながら眺めるが、やはり分からない。そうしていると藤P先輩が横から覗き込んできた。
「あぁ、ここだよ。」
大きな掌があたしの掌を包み込む。
先輩は右手でしっかりあたしの掌を支えて、左手の指で線の位置をなぞった。ぞくりとした刺激が走る。軽く皮膚を滑る感触が妙になまめかしく感じられた。
その上、彼の髪があたしの髪に触れる。近すぎる距離があたしの鼓動を早める。
「へぇ、ほんとにユーモア線があるね。美墨さんコメディアンになれるかもね。」
先輩の言葉が耳に入らない。手は相変わらず握られたまま。もうどうにかなっちゃいそう…。
「おはようなぎさ、藤村くん。」
親友の声にはっと我に返った。それと同時に藤P先輩の手も離れる。あたしは彼の熱で温もった手をそっと下ろした。
「おはよう、ほのか。」
親友と挨拶を交わし、ほのかの側へ小走りで向かった。だから、藤P先輩の呟きは耳に届かなかった。

「作戦勝ち、かな。」


fin.


藤P、なぎさに触る作戦シリーズとでも副題をつけたくなりました。
なかなか更新が難しそうなので、ちょっと思いついたものをお届けしました。

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プロフィール
HN:
県妙子
性別:
女性
趣味:
おもちゃ集め
自己紹介:
「ふたりはプリキュアSplash☆Star」から視聴を始める。
折角なので、無印DVDをレンタルしてみるが、それがクリーンヒット。
全てのプリキュアシリーズを視聴するに至る。
ちなみに好きなキャラは藤P。
カップリングは藤なぎ。ちょっとキリほのに萌えるものもある。
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