忍者ブログ
はじめまして。 こちらは県妙子(あがたたえこ)が運営する「ふたりはプリキュア」をメインとする、白泉社系やアニメなどの男女カップリング甘々系二次創作よろずサイトです。 個人のファンサイトですので、各版権元とは一切関係ございません。 二次作品に興味のない方はブラウザバックでお戻りください。
〓 Admin 〓
<< 04   2024 / 05   1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31     06 >>
[38]  [37]  [36]  [35]  [34]  [33]  [32]  [31]  [30]  [29]  [27
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

更新した日は暖かくなってきたのです、今日は寒かった。
なぎさの水着姿のカットを書きたくて仕方ないです。


先輩と二人。正確には二人じゃないけど、今は二人。この事実はかなりドキドキものだ。
しかも泳ぎを教わっているということもあって、素肌に先輩の熱が触れる。
すっごい緊張!!!
おそらく当の先輩は意識もしていないのだろう。
肩に触れる掌には不審なところは一片もない。
あたしの水着姿じゃダメだよね…。
今回の水着はおニューなのにな。
ほのかと一緒に選んだ水着。
カーキが基調でチェック模様。セパレートで動きやすく、かわいくていいの見つけたと思ったのに。
ほのかもすっごく似合うって言ってくれたのにな…。
ちょっと溜め息をつきたくなる。
ダメダメ、折角教えてくれてるんだから、泳ぐのに集中しなきゃ!
頭をぶんぶんと振り、雑念を振り払う。
「美墨さん?どうかした?」
藤P先輩があたしの顔を覗き込んだ。
近い近い!!!
憧れの先輩の顔がすぐ近くにあることで、あたしの頭は沸点を超えてしまった。
藤P先輩は腕時計をちらりと見るとあたしの腕をつかんだ。
「1時間くらい。ちょっと疲れたかな?少し休憩しよう。」
そのまま腕をとった状態で岸へと水を掻き分けていく。
心配してくれるのは嬉しい。だけど、こんなに直の接触が多いと、水泳どころではない。
嬉しいけど、刺激強すぎるよ。
腕を振りほどくこともできずに、先輩の促すままに海からあがった。
海に入る前に脱ぎ捨てたパーカーを拾い上げ、あたしの肩にかけてくれる。
まるで恋人みたいな仕種だ。
「ちょっと飲み物買ってこようか、待っててくれる?」
「え?それならあたし行きます。」
「いいから待ってて。疲れただろう?」
おでこに軽くでこぴんをされ、留めに先輩の笑顔。
もう黙るしかない。
じゃ、と手を振り走っていく先輩を、硬直して見送った。
砂浜にしいたレジャーシートにへたりこみ、脚を体に引き寄せる。
この緊張感は半端じゃない。
全身に触れた先輩の手の感触を思いだし、一人紅潮した。
今までは、服があった。
あのおかげでスケートを教えてもらった時も先輩の感触は柔らかい体温だけだった。
今日のは「熱」だと思う。
おまけに水に顔をつけ、顔をあげる時に一番最初に見えるのは先輩の胸板なのだ。
どこに視線を向ければいいのかもわからなくて、水面ばかり見てた気がする。
あーあ、絶対教えがいのない生徒だと思われてるよ。
出るのは溜め息ばかり。
どうしてこう先輩の前だと緊張してダメなのか。最近マシにはなってきてるけど、何を話していいかわからなくなるのは以前とたいして変わってない。
絶対変な娘だと思われてると思う。
そんなふうに下向きな思考を影が遮った。
先輩が帰ってきたのかと思い、上を仰ぐと全然違うシルエットがそこにいた。
「かーのじょっ。一人?」
サングラスをかけた高校生風の男子。
…ナンパ…。
あまりにも筋書通りで黙るしかない。
夏→海→太陽→水着→浮かれてナンパ。
ほのかがいたらすごい剣幕で怒りそうだ。
「一人じゃありません。」
一言だけ告げて、迷惑そうな態度を露わにする。
「友達でもいるの?じゃあさ、一緒に…。」
あたしの腕に手をかけ引っ張っていこうとしていた男の肩に違う手が乗った。
「オレの連れに何か用?」
にっこりと笑っているが、不機嫌そうな雰囲気が滲み出てる。
その剣幕におされたのか、ナンパ男は「一人じゃなかったんだ~、悪い悪い。」と悪びれなく歩いていった。
「あ、ありがとうございます。」
ジュースを受け取りながら、先輩に礼を言う。
「いや、一緒に行った方がよかったかな。」
嫌な思いをしたんじゃない?と、あたしを気遣ってくれる。
あぁもうカッコよすぎ!
赤くなった頬を冷まそうと、ジュースを顔につける。ひんやりとした冷気があたり、幾分か熱気を奪い取った。
その様子を見ていた藤P先輩は、くすくすと笑い、自分の持っていたジュースを反対側の頬にあててきた。
「2つの方が多少は早く冷えるんじゃない?」
両頬を冷えたジュースが包み、あたしの頬は冷えてきんきんしてきた。それとは裏腹に心臓はばくばくしてて、ますます体を熱くする。
どっちかハッキリして!って感じ。
「美墨さん。」
先輩がちょっと真面目な顔をして、あたしを見つめた。
なに?この雰囲気。
「あのさ…。」
じっと見つめられるとどういう反応を返したらいいか分からない。
なんなのよー!?
「ほっぺ、すごい赤くなってるけど、大丈夫?」
ずべん。
心の中で滑った。
「やっぱり疲れたんじゃない?とりあえず屋根のあるところに行こう。」
レジャーシートと荷物を手早くまとめ、先輩はあたしを促した。
ま…いっか。
ちょっとお姫様気分だし。
「はい。」
ジュースを両手に持ち、あたしは先輩の後を追った。




続く
またまた続きます。
電車の中で書いてると、なかなか進まないなぁ。
傍から見てると完全いー雰囲気なのに、気付かないのは本人たちばかりなり。
しかもお互いの動揺に全く気付かないのが、なぎさと藤Pなのかなぁと思います。
甘酸っぱい雰囲気出したいけど上手くいきません。

拍手[10回]

PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
あしあと
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
リンク
プロフィール
HN:
県妙子
性別:
女性
趣味:
おもちゃ集め
自己紹介:
「ふたりはプリキュアSplash☆Star」から視聴を始める。
折角なので、無印DVDをレンタルしてみるが、それがクリーンヒット。
全てのプリキュアシリーズを視聴するに至る。
ちなみに好きなキャラは藤P。
カップリングは藤なぎ。ちょっとキリほのに萌えるものもある。
バーコード
ブログ内検索
カウンター
忍者アナライズ
Copyright(c) Toy Box All Rights Reserved.* Powered by NinjaBlog
* photo by 空色地図 * material by egg*station *Template by tsukika
忍者ブログ [PR]