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はじめまして。 こちらは県妙子(あがたたえこ)が運営する「ふたりはプリキュア」をメインとする、白泉社系やアニメなどの男女カップリング甘々系二次創作よろずサイトです。 個人のファンサイトですので、各版権元とは一切関係ございません。 二次作品に興味のない方はブラウザバックでお戻りください。
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本音を言うと、マンガで描きたかったです。
いくつかのシーンだけ。
でも、学生時代以降(何年前のことだらう・・・。)まともに描いてなかったので、描けません。
誰か代わりに描いてくれないかな。
ほんと、2・3カットだけ。

結局、たいしたことはないという美墨なぎさの一言で、そのまま海水浴場へ向かうことになった。
比較的近い場所で、電車で1時間もかからない。
電車の中ではお互いの近況報告をしあった。
高等部にあがったばかりの二人は、ベローネ学園内とは言え、それなりに気苦労もあったようだ。
美墨なぎさは、相変わらずラクロス部で大活躍らしい。
中等部の頃からエースとして、キャプテンとして部を引っ張ってきたこともあってか、高等部にあがっても大人気だ。
すでにレギュラー入りも果たしている。
こういう話を聞くと、すごいな、と素直に思う。
一番すごいのは、それらの苦労を前向きに乗り越えているところ。
こんな細い体のどこにそんなパワーがあるのだろう。
以前、彼女のことを「素敵だ」と評したことがあったが、それは今も変わらない。
それどころか、その気持ちはますます強くなっている。

「そういえば、ほのか。今日の予定ってどうなってるんだ?たこカフェの手伝い、した方がいいかな?」
オレはさりげなくなぎさから視線を外し、ほのかに尋ねた。
「いいえ、あかねさんにお手伝いした方がいいんじゃないかって尋ねたら、『遊ぶのも仕事だよ。しっかり楽しんでおいで。』って。ひかりさんも間に自由時間をもらってるから、ひかるくんと一緒にきてくれるそうよ。」
きっぷのいいあかねらしい台詞だ。
話したことは何度もないが、一部のベローネの生徒の中では人生相談室と化しているらしい。
「えー、マジ?じゃああたしひかりがくるまでどーしたらいいの?」
オレとほのかの間に滑り込み、なぎさはほのかに詰め寄った。
「そりゃあ、特訓じゃないかしら?」
「勘弁してよぉ。」
肩を落とし、がっくりとうなだれる。
頭にハテナマークを飛ばしていたオレに気づき、ほのかが意味深に笑った。
「なぎさは水がダメなの。藤村くん、けっこう泳ぎも上手だったわよね?なぎさに教えてあげてくれない?」
「それはかまわないけど…。」
反論は許さない、というオーラに気圧され、たじろぎながら了承する。
よかった、とほのかは微笑むが、それになぎさはストップをかける。
「ちょっ…ほのか?!」
「なぎさ?今年こそかなづち返上するのよね?」
ベローネ学園ラクロス部美墨なぎさでしょ?と女子部の中では慣用句になりつつある定型文を口にした。
それを言われると弱いのか、なぎさはでも…と口ごもる。
「練習、するわよね?」
「はい…。」
そんな様子を見ていると、姉妹のようだ。
「ほのかちゃんつえぇ。」
木俣も同じようなことを考えたようだ。ひゅっと口笛を吹き感想を口にだした。
それには何も答えず、ほのかはふんわりと微笑んだ。

砂浜に着くと、すで泳いでる人も多かった。
時計は9時を少しすぎたところ。
ひかり達との待ち合わせは昼食休憩を兼ねた10時半頃らしい。
それまでは自由に泳ごうということで、とにかく海の家で着替えをすませる。
「なぁなぁ藤P、海はいいねぇ眺めがよくてさ。」
「おまえな…目的はそれか。」
木俣の気持ちはよく解る。周囲には若い女性が多い。しかも暑い夏の海。必然的に露出も高い。
健全な男子高校生なんだから、当然目もいくわけで。
「口にだすなよ?」
ほのかにでも聞かれたら非常にやっかいだ。
一応釘を刺しておく。
ほのかともそれなりに付き合いの長い木俣はわかってる、と手をふった。
二人で眺めを楽しんでいると、お待たせ、と
女性陣の声が聞こえた。
振り返ると、ほのからしい白いワンピースを身に纏った姿と、セパレートの水着に軽くパーカーを羽織ったなぎさがいた。
普段目にすることのない姿に、どくんと鼓動が鳴る。
「じゃ、木俣くん行きましょうか。なぎさ、がんば。」
ほのかは木俣を引き連れ、埠頭の方へと向かった。
取り残されたオレ達の間にしんとした空気が流れる。
「じゃ、ちょっと水に入ってみようか。」
漂う緊張感を振り払おうと、口火を切った。
「は、はい!」
羽織っていたパーカーを脱ぎ捨て、なぎさはオレが差し出した手を取った。
目が、なぎさの肢体から離せない。
(やば…。)
体が勝手に反応しそうになるのをごまかそうと、暑い日差しで温まった水にじゃぼじゃぼと入った。
なぎさの顔がまともに見られない。
(泳ぐ練習するだけ、だ。)
必死で頭を冷やそうと、練習メニューを考えてみる。
(水に顔つけるだろ、伏し浮きするだろ、体ささえるだろ、そしたら自然に触れる・・・って違うだろ!!!)
後ろで小さく聞こえる声は無視し、なぎさの手をひいてずんずんと歩いた。
「藤P先輩!!」
切羽つまった声が突然頭に響いた。
後ろを振り返るとなぎさが肩の辺りまで海水に浸かっている。
「これ以上深いところ行けません!!」
涙声に近い、悲鳴のような声にオレはたじろいだ。
「あ…ごめん。」
邪まな考えに占領されていて、深い場所まできているのに全く気がつかなかった。心を落ち着けて、なぎさの顔に視線を向けてにこり、と笑う。
「じゃぁ、始めようか。」
予定通り、という風を装って、不審そうななぎさに一言告げた。


またまた続きます。
藤P目線終了。
次はなぎさ目線で。
2人称って苦手・・・。いや、3人称も苦手なんだけど・・・。
 

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HN:
県妙子
性別:
女性
趣味:
おもちゃ集め
自己紹介:
「ふたりはプリキュアSplash☆Star」から視聴を始める。
折角なので、無印DVDをレンタルしてみるが、それがクリーンヒット。
全てのプリキュアシリーズを視聴するに至る。
ちなみに好きなキャラは藤P。
カップリングは藤なぎ。ちょっとキリほのに萌えるものもある。
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