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はじめまして。 こちらは県妙子(あがたたえこ)が運営する「ふたりはプリキュア」をメインとする、白泉社系やアニメなどの男女カップリング甘々系二次創作よろずサイトです。 個人のファンサイトですので、各版権元とは一切関係ございません。 二次作品に興味のない方はブラウザバックでお戻りください。
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藤P好きだなぁ、藤P恋に落ちる瞬間書きたいなぁと思って書いたもの。
かなり季節はずれです。


「藤村くん、海に行かない?」
突然幼馴染の雪城ほのかにそう、誘われた。
ほのかは決して運動系ではない。
また、読書をかなりの趣味としているため、こういう誘われ方は今までなかった。
「それはまた・・・突然だな。別にかまわないけど・・・。」
「そう、よかった!」
両手をパンッとあわせてうれしそうに微笑んだ。
「実はね、ひかりさんが海水浴場にあかねさんと行くんですって。あ、もちろん彼女はお仕事なんだけど・・・。でも、折角だから、なぎさと一緒に行かないかってことになって。それでどうせなら藤村くんと木俣くんも誘おうってことになったの。」
美墨さんも・・・。
そう思うと顔がほころぶ。
ほのかの親友である美墨なぎさとは時々顔をあわせるが、昨年のクリスマスイブに話したっきり、ゆっくりとは話せていない。
お互い運動部のためもあって、登下校で少し話しをするともう時間切れ、なのだ。
彼女のはにかんだ笑顔を思いだすと胸の奥から温かい感情があふれてくる。
「そっか・・・じゃ、木俣には言っとく。詳しいことはまた連絡くれるかな。」
「もちろん。また電話するわ。じゃ、よろしくね。」
そう言うと、ほのかは手をふり、長い黒髪をふわりとなびかせて駆けていった。
その仕草に周囲の男が何人か振り返る。
しかし本人は全く気がつかず。
(あれだけ見つめられてるのに、全く気にもしてないんだからな・・・。)
高等部にあがってから、ますますほのかの名声は轟くばかりだ。
ベローネのマドンナと呼ばれる小田島友華に匹敵するのではないか。
そういえば、とふと先日耳にした噂を思い出した。
今までは女子に圧倒的な人気を誇っていた美墨なぎさに告る男が増えてきたらしい。
それを耳にして以来、喉の奥に小骨が刺さったような、なんとなく不愉快な感情を持ち続けている。
「ま・・・美墨さん・・・素敵な人だもんな・・・。」
クリスマスイブに二人でアイススケートを滑ったことを思い出しながら、思考を切り替えた。

「めちゃくちゃ暑いよな!藤P!!」
「木俣・・・お前何度その呼び方やめろって言ったらわかるんだ・・・。」
男二人で駅前に集合する暑苦しいシチュエーションもあいまって、うんざりとした気分で木俣に苦言を呈した。
何度言っても変えられることのないあだ名は中等部の頃からの名残だ。
ネーミングはこいつ、木俣。
一時なんにでも『P』をつけることを趣味にしており、オレの名前には未だに『P』がついているらしい。
おかげで周囲からも『藤P』と呼ばれ、少々うんざりとしている。
「なんだ、お前夏バテじゃないのかぁ?スイカ食え、スイカ!」
「なんでそうなるんだ!!」
こいつのノリには時々ついていけない。
二人でいつものごとくしょうもないことを言い合っていると、後方から聞き覚えのある高い声が響いてきた。
思わず後ろを振り返ると予想していた通りの人物が、幼馴染とともに歩いてきた。
「お、おっはよー、ほのかちゃん、なぎさちゃん。」
いつの間に『なぎさちゃん』呼ばわりしてんだ!
心の中で木俣に突っ込みを入れる。
私服の美墨なぎさはボーイッシュなのになぜか女の子らしい。
制服もラクロスのユニフォームも似合っていると思うが、今日のなぎさはとてもかわいいと思う。
(・・・ってオレ何考えてるんだ・・・。)
「おはようございます!木俣さん、藤P先輩・・・。」
なぎさの口から出た「藤P」には、なぜか不愉快な気分にならなかった。
そのことを疑問にも思わず、彼女が微笑みかけ、声をかけてくれたことがただ嬉しく感じられ、挨拶を返した。
「おはよう、美墨さん。」
その瞬間、なぜかなぎさは動作を止め、オレの顔を見つめ返した。
口をぱくぱくと動かし、なぎさの顔面はどんどん赤くなっていく。
「美墨さん?大丈夫?ひょっとして暑いんじゃないか?」
ゆで蛸のように真っ赤になって硬直しているなぎさに、自分が被っていた帽子を被らせた。
駅舎の中の待合室へと誘導しようと彼女の二の腕をとる。
「ちょっと涼んだ方がいい。行こう?」
彼女のことで頭がいっぱいになったオレは、木俣とほのかのことなど忘れ、なぎさの手を引いた。

「ほのかちゃん・・・あれ、気づいてると思う・・・?」
「気づいてないと思うわ・・・。」

二人の呟きが耳に届いたが、何のことかわからないまま、とにかくなぎさを暑い日差しから逃がそうと待合室へと向かった。




Time out
続きます。
あぁもうDVDBOX見てたら書きたくて書きたくてどうしようもない!
本当はイラストも描きたいんだけど、こっちはそう簡単に描けないからなぁ。


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プロフィール
HN:
県妙子
性別:
女性
趣味:
おもちゃ集め
自己紹介:
「ふたりはプリキュアSplash☆Star」から視聴を始める。
折角なので、無印DVDをレンタルしてみるが、それがクリーンヒット。
全てのプリキュアシリーズを視聴するに至る。
ちなみに好きなキャラは藤P。
カップリングは藤なぎ。ちょっとキリほのに萌えるものもある。
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