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はじめまして。 こちらは県妙子(あがたたえこ)が運営する「ふたりはプリキュア」をメインとする、白泉社系やアニメなどの男女カップリング甘々系二次創作よろずサイトです。 個人のファンサイトですので、各版権元とは一切関係ございません。 二次作品に興味のない方はブラウザバックでお戻りください。
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大晦日の夜、省吾と二人部屋で寛いでいたなぎさは、省吾の意味ありげな視線に眉を寄せた。


「……なんですか?」
「うん、カウントダウンで美墨さんからキスしてほしいなぁと思って。」
久しぶりに聞く「美墨さん」という呼び方に心臓が鼓動を打つ。
「………なんで。」
彼の甘えた様子に熱が上がる。赤くなる頬を掌で隠しながら理由を問うた。
「だって、大晦日にそんなことされたら嬉しくて眠れないでしょ?」
「……それが……?」
「そうしたら、ひめはじめ、突入かなぁって。」
ぼぼぼと音を発てて顔を紅潮させる。
この人はなんてことを言うのか。
時々、想像もしないことを口にするので驚かされる。
「そんな恥ずかしいことしません…!」
ぷいとそっぽを向いて、あたしは席を立った。
熱を冷ますついでに晩御飯を食べた後片付けに取り掛かる。
そのあとをトコトコとついて来て、省吾はなぎさの背後にへばり付いた。
「してほしいなぁ…。」
項に熱い吐息を吹きかけながら、腕でなぎさの肢体を包み込む。
洗い物をする邪魔にはならないけど、背後の熱が移り、手が滑りそうになった。
「もう…!」
流石に文句を言おうと振り返ると、頤を掬い上げられ省吾の影が覆いかぶさってきた。唇に吐息がかかる距離で留まった彼を不審に思いながら、眼を開ける。
「…だめ?」
仔犬のように眉を下げ、懇願された。仕方ない、と肩を落として彼の要求に応える。
「今回だけ、ですよ。」
省吾の衿元に手をかけ、彼の顔を引きずり落とした。そのまま唇に食らいつく。
舌をからめ、唇をなぞり、挑発した仕返しとばかりに濃密なキスを渡す。
「あぁやっぱり…美墨さんからのキスは…欲情するね…。」舌なめずりをしながら彼は言い放った。
「お返しにたっぷり可愛がるから、覚悟してね?」
洗い物が途中なのに、と文句を言いかけるが、熱い蕩けるような口づけの前に、文句は崩れ去る。
宣告通り、省吾はなぎさを綺麗に食べてしまった。


fin.


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
ひめはじめな藤なぎです。

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プロフィール
HN:
県妙子
性別:
女性
趣味:
おもちゃ集め
自己紹介:
「ふたりはプリキュアSplash☆Star」から視聴を始める。
折角なので、無印DVDをレンタルしてみるが、それがクリーンヒット。
全てのプリキュアシリーズを視聴するに至る。
ちなみに好きなキャラは藤P。
カップリングは藤なぎ。ちょっとキリほのに萌えるものもある。
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